どうやら自分とは相性が悪い

以前私は、デジタルドラッグというものを試したことがある。

それまで何度かその名前を聞いたことはあったが、実際にこのデジタルドラッグを体験したのはこの時が最初で最後となった。

私がこれを試したのは、友達に勧められたことがきっかけだった。

その当時、私は恋人と別れたばかりでとても不安な状態あった。

友達が不安を消してくれる作用があるからと、これを教えてくれたのだ。

初めてのことでドキドキしたが、それはとても簡単なものだった。

アイマスクをしてヘッドフォンでその音楽を聴くだけというものである。

これで本当に友達の言うような素晴らしい効果とやらを得られるのか、半信半疑だった。

そして結果から言うと、私はこのこのデジタルドラッグを聞いても気持ちよくなることができなかった。

確かに、ヘッドフォンからは今まで聞いたことが無いようなタイプの音楽が聞こえていた。

でもそれは私にとって音楽というよりも、音に近いものであったように思う。

時々ノイズが入るが、その多くは重低音である。

ヘッドフォンで聞く重低音とノイズ、そして後半での高い機械音の様なものは不快なものでしかなかった。

デジタルドラッグで得られる効果は人によって大分違いがあるようだが、どうやら自分とは相性が悪いようだ。